虫歯の基礎知識

虫歯の診断は主に形態学的立場が主流となっているのです。つまり虫歯の深さを区別することにより、処置方針を決めるためなのです。

虫歯を引き起こす直接の原因は、プラークなのです。しかし、その背景には食生活をはじめ、生活習慣や家庭・地域社会のありかたなどが深くかかわっているのです。

ですから、予防についても多面的に考え、対処する必要があるのです。

歯垢がついただけでは虫歯にはならないのですが、砂糖などを取り込むことにより虫歯菌が酸をつくるのです。

この酸が葉の表面を覆っているエナメル質を溶かし、虫歯になったり、あげくにエナメル質の下の象牙質をも溶かし始めて、虫歯の進行につながるのです。

それはそれで意味のあることですが、いくら虫歯の深さをみても虫歯になった原因をつきとめることはできないのです。

虫歯の診断は、単に歯にある穴の有無やその大きさを見て診断できるわけではないのです。

虫歯は歯の結晶の微細な変化からはじまり、目で判別できる穴になるまで連続的な変化をたどるのです。

ミュータンス菌を少なくするかが虫歯になりにくい歯をつくる要因となるのです。

このミュータンス菌は赤ちゃんの頃に、主に育てている親の口から感染することが多いので、子育て時には十分、注意が必要になっているのです。

したがってどこからを虫歯と呼べるかは微妙に意見の分かれるところなのです。

繊維質の食品や歯ごたえのあるものは顎を鍛え、口腔内を清掃する働きをするようです。

現代の食生活はこうした食品を避ける傾向にあり、偏食はこれを助長するのです。

虫歯を正確に診断するためには、歯科医は視診、探針という細い針金での触診、レントゲン写真による検査といった手段を用いるのです。

ミュータンス菌が口の中で砂糖などを取り込み歯の表面に付着するのです。

そして、色々な虫歯菌がこの中で増殖し歯垢になっていくのです。最近の研究によるとほぼむし歯菌による感染症と言えるのです。

ただしそのメカニズムは複雑で、一概にむし歯菌だけが悪いわけではなく、歯および唾液などの宿主因子、食べ物とくにそれに含まれる糖質、さらに時間が深く関係してむし歯が出来るのです。

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